「地域コミュニティブランド」以前
- ObokataTakayuki

- 2024年9月9日
- 読了時間: 3分
これまでの記事にて”弱いつながり”について考えてきましたが、今回の記事から、”弱いつながり”はどう作るのか?ということについて考察していきたいと思います。
そこで活用するのが「地域コミュニティブランド」=「Social Community Brand(SCB)」です。SCB理論ということもあります。これは星合隆成博士によって提唱されたブローカレス理論を人間社会のネットワーク応用した画期的です。
私は、2002年に地域のNPO法人のメンバーとして活動していく中で、当時、NTT研究所に所属されていた星合先生と出会い、それがきっかけで、2004年頃から「地域の情報化や地域の活性化にブローカレス理論を用いた活動」を行なってきました。よって、2024年現在、ちょうど20年くらい取り組んできたことになります。
地域コミュニティブランドを用いて地域で具体的に取組んできた方の中では、最も初期から活動を行っていると自負しています。最近では、そのようなお話をする機会も多くなってきたので、この理論をどのように地域活動やビジネスに活かすか?という実務者視点で、つながりについて考察してみたいと考えています。
グラノベッターの「弱いつながりの強さ理論」や、シュンペーターの「イノベーション理論」は、あくまでも学者の理論なのですが、「SCB理論」は起点が工学なので理論というより「実現技術」という印象です。理論だけでなく、どうやって実現するかを知ることを強くオススメしています。
それでは、本題に入ります。
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地域コミュニティブランド(SCB: Social Community Brand)は、地域活性化やコミュニティビジネス創発のための新しい理論と手法で、2011年に星合隆成教授によって提唱されました。この年に、繊維製品のものづくりプラットフォームの構築を目指した活動「nunotech(群馬県桐生市)」(2011年活動開始、2017年ジョブラボぐんまの活動へ発展)がスタートしました。
nunotechでは、私自身がその代表にもなり、繊維製品のものづくりプラットフォームをどのように設計したら良いか、2年間の活動を通して悩みながら取り組んでいたのを思い出します。ただ、いきなりそこに向かったわけではなく、地域の活動にブローカレス理論が応用できると考えた最初の取り組みは、2004年に群馬県桐生市で設立された「P2Pコンソーシアム」でした。
当時はまだインターネットにアクセスできる方法が限られていて、UGC(User Generated Content)モデルの情報提供や情報共有の方法が生まれた頃。その実現技術こそ、ブローカレスモデルでした。加えて、このつながり方に価値があり、このつながり方に意味を見出す視点が「ブランディング」であったことが画期的だったと感じています。
SCB理論では、「モノ」は、「活動」や「つながり」の結果/効果として生まれると考えるので、「モノ」ではなく「つながり」や「活動」をブランディングすることを重視しています。それによって「共感」が生まれ、寿命の長いつながりが生まれ、そのつながりの中から、新しい活動が生まれ、活動を通して新しいモノが生まれる。ものが売れることで、これらのつながりの効果が循環していくということになります。
では、次回以降は、この理論において大切なポイントを3つ説明していきます。






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