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2023/01/03

更新日:2023年1月3日



新年おめでとうございます。


全ての関わる方にとって良い年となるような仕事をしていきたい。益々!



さて、業務上のやりとりが無くなる3日間は、自分自身の整理の時間に。まぁ、もともと家族もないので、全てがマイペースなんですが、一番整理したいのは頭の中です。年末に振り返るのも苦手でして、思考の整理の3日間となりました。



みなさん「思考」ってどうやっているんでしょうか。


どんなモノでも、名称を与えると定義付けされ、「それ」と「それ以外」みたいに整理されます。ジョブラボぐんまで開講するSCBイノベーションアカデミーでも「ロジカルシンキング」をテーマにしてきましたが、これも「ラテラルシンキング(水平思考)」に「クリティカルシンキング」も加えて、「トリプルシンキング」と整理されています。


株式会社インソースのサイトでは、このように説明しています。


https://www.insource.co.jp/contents/thinking-method-contents.html



私たちが提供していた「ロジカルシンキング(論理的思考)」は、この3つ全てを内包していました。ですが、このように分類されると、今後「ロジカルシンキング」は使わない方が良さそうです。


…ただ、論理的に物事を考えることは、全てに当てはまるのではないでしょうか?


ここにない「アート思考」も「デザイン思考」も含めて、それぞれの思考法を言語化して、説明できています。これらを整理・分類できる時点で、「論理的」と言えます。


上の一覧の2行目移行は無視して整理するなら、

・クリティカルシンキングは、論理的に破綻したポイントを「基点」にする思考。

・ラテラルシンキングは、既存の視点以外の「複数の視点」を持つ思考。

・ロジカルシンキングは、破綻していない「論理」を示す思考。

アート思考は問題定義を目的とし、デザイン思考は課題解決を目的としていると整理されるので、

・アート思考は、論理的に破綻したポイントを「可視化」することが目的で、そこを起点にした思考が「クリティカルシンキング」と整理できる。

・デザイン思考は、既存の視点や価値観、つまり常識の外側にある「視点」を起点にし、新しい論理を示す「ロジカルシンキング」と説明できる。



これらを整理する際に、視点、基点、過程、いろいろなスタンスの話が混ざっているので気持ちが悪いのですが、これらの全ては切り離せるものではなく、全てがグラデーションで繋がっているイメージです。なので、その一部を切り取ったとしても、本質的な意味はありません。


論理的に思考するとは、説明できる俯瞰した視点ではなく、「近視眼的な論理の連鎖」に本質があると考えています。どこからスタートしても、どのような視点に立っても、「近視眼的な論理の連鎖」があることが最も重要。思考の飛躍も、連続する「近視眼的な論理の連鎖」と説明できそうです。



私自身が使っていた「コンテクスト・シンキング」をこれまで出てきた言葉で説明するなら、「論理的に破綻しているけど、誰も気づいていない基点=視点の中から、最も論理が連続する視点=基点を選んで、論理を組み立てていく思考方法」ということになります。ですが、このような全体を説明する俯瞰的な視点が誤解を生む可能性があることから、論理が連続するという近視眼的な視点と比較し、2つに重みの違いを与え、後者の方にフォーカスします。そこで、この状態を「近視眼的論理連鎖(Myopic logical chain)」と名付けることにしました。


クリティカルな視点、ラテラルな視野、ロジカルな深さ、アート的な課題意識、デザイン的な解決方法、それらを備えた上で、全てをシームレスにつなげる「近視眼的論理連鎖」こそ、今の時代に必要な思考のスタンスだと思っています。イノベーティブな新しい価値を生み出すスキルの一つとも言えるでしょう。この思考に実践を結びつけるべく、2023年も張り切って参ります。どうぞ宜しくお願いします。


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