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つながりのモデル化 その1

SCB理論の特徴を数回に分けて説明してきます。


まず、「どのようつながるか?」をモデル化したことが画期的です。モデルにすることで、どのようにつながっているのかを共通の言葉で、正しく伝えることができます。


種類で分けると6つ、実現方式で言えば、全部で7つで「つながり方」を整理しています。

今日はそのうち、3つについて説明します。


1.サーバモデル

 サーバモデルは、情報提供者がサーバ、情報の利用者がクライアントという形で役割が明確に分かれているモデルです。サーバは常に稼働して、情報提供を行い続け、クライアントはサーバから提供された情報を利用し続けます。中央集権のトップダウン型の情報提供モデルと言えます。


2.クライアントサーバモデル

 クライアントサーバモデルでは、サーバがクライアントをつなぐ役割を果たします。クライアントはサーバを介してのみコミュニケーションが可能です。このモデルは1980年代前半に登場し、現在でも広く使われていますが、中央集権的でトップダウン型のコミュニケーションモデルといえます。


3.ハイブリッドモデル(2種)

 ハイブリッドモデルは、クライアントサーバモデルと同様にサーバを介してクライアント同士がコミュニケーションを行いますが、2つのつながり方に整理が可能です。

一つは、サーバを介してクライアント同士がコミュニケーションする場合、もう一つは、サーバの紹介で直接コミュニケーションする場合です。

 前者は、クライアントAがサーバにファイルをアップロードし、クライアントBがそれをダウンロードした場合、クライアントCが同じファイルをダウンロードしようとすると、サーバはクライアントBを紹介します。これにより、クライアントCはクライアントBから直接ファイルを入手するため、クライアントBはファイルの提供者にもなります。

 後者では、クライアントAがサーバにアップロードしたファイルをサーバから入手する場合です。よって、クライアントCにとってはファイルの提供者はサーバになります。


 これらのつながり方について、グラノベッターの整理で言えば、「強いつながり」を作るのに向いてます。役割分担が明確であると、サーバとクライアント間で行われるやりとりは「取引」を中心としたつながりとなるため、関係性が深まり、強いつながりへと発展していきやすいです。

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